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志賀山流独自の型や小道具など【6】

志賀山流独自の小道具と言えば、「手習子」の折り手本があげられます。 〽夫(つま)の為とて天神様え願掛けて、の部分、他流では手踊りが主ですが、志賀山では折り手本を使用し、転読のような所作をします。(転読というのは、経本を上からバラバラと落とし、すべての内容を読んだとする作法で、大般若経転読会などで行われています) 歌川広重の「寺子屋遊び」という絵にもお手本をバラバラと落とす描写がありますので、子供たちが折り手本をおもちゃにして楽しんでいる振りだと思われます。(画像) 志賀山流の「手習子」では、小道具の他に、動きの激しさが特徴的であります。 舞の中盤の〽琴や三味線踊りの稽古、の部分は、横にぴょんぴょん飛んだりしますし、終盤の〽諸鳥の囀り、では傘を両手で持ち上げてケンケンします。昔、評論家の先生に、女踊りとしては激しすぎる、と言われ、現宗家が町娘だからおきゃんなんです、と反論していたのが思い出されます。なお、小寺融吉著 『をどりの小道具』によると、『終りの 諸鳥の囀り」は、志賀山流では扇を使ふ。』とありますが、残念ながら近年では傘に落ち着いております。 文責 宗家代理 志賀山 律

志賀山流独自の型や小道具など【5】

「舞踊の特徴」の回にも書きましたが、志賀山流の第一の特徴は、ナンバ歩きですが、他にも小さな違いが見受けられます。

志賀山流独自の型や小道具など【4】

恋人に会いたいがために火付けをしたという実在の少女を、井原西鶴が「好色五人女」で取り上げて以来広く知られる事になり、歌舞伎や人形浄瑠璃などで人気を博した演目です。 中でも、日本舞踊においては、「人形振り」(後見などが後ろに付き、演者は文楽人形のように舞う)が見所となっています。

志賀山流独自の型や小道具など【3】

小説や映画などでおなじみの安倍晴明ですが、その父母は伝説や古浄瑠璃などで、父・保名、母は葛の葉(実は狐の化身)としてえががれています。 その父・保名が葛の葉と出会う前、葛の葉の姉である榊の前を目の前で失い、形見の衣を肩にかけその姿を求めて狂乱する、という演目です。

志賀山流独自の型や小道具など【2】

長唄 賤機帯 能の「隅田川」を元にしたこの「賤機帯」は、愛児・梅若を人買いにさらわれた狂女(斑女)が子を求めて隅田川のほとりをさまよい歩くのを、近くにいた舟長がからかい、やがて哀れみを覚えて慰める、という内容です。

志賀山流独自の型や小道具など 【1】

長唄 汐汲 能の「松風」を元にしたこの「汐汲」は、 〽ぬれに寄る身は傘さしてござんせ の部分、各流は三段傘を使用して舞いますが、志賀山流においては市女笠を長い棒に付けたものを使用します。これは、古来の舞では黒塗りの市女笠を使用していたものが、時代を下るにつれて華美となり、今では三段傘の使用が一般的になっているものと推測されます。 文責 宗家代理 志賀山 律

舞踊の特徴

舞踊の特徴 能を起源とするため、その振り付けは、古典の中でも特に古格を守る伝承があります。 その第一にあげられるのが、ナンバ歩きです。 ナンバ歩きとは右手と右足、左手と左足を同時に出す日本古来の歩き方です....